「太志(ふとし)くんは、ロボットが好きなんだが?」 「ロボットが好きだていうより、空想科学ってのが好きなんだず」 「みな、おもしゃい(面白い)ものばかりだずね」 「んだな。 「んだっけのがあ(そうだったのか)。 「ほれに、空想科学って、自分で好きなように考えるんだがら、いろいろ出で来た方がおもしゃいべ?」 さて、鉛筆で迫力あるコマの連続で気が付きませんでしたが、本文をよくよく見ると、少し茶色の紙で出来ていました。 「これは何の紙ば使てんの?」 「前のところでも新聞配達をしてだがら、その時に新聞のながさ(中に)ざら紙があって、それを少しずつもらて(貰って)ためたんだズ。 「この紙ば集めんの、面倒くさぐないが? 「帳面(ノート)ば漫画さなて使たらほれごそ(それこそ)もったいないべした。 「んだが(そうなのかな)?」 白いノートをに漫画を書いているボクは、ちょっと複雑な心境でした。 「帳面(ノート)使える人は、遠慮しねで使ていいげんとな。
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