昭和漫画少年時代


鉄腕アトム登場!

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それにしても、このわら半紙はどこから集めてきたのだろう?
ボクは太志(ふとし)くんに聞いてみました。

「この紙は家の人がら(人から)買ってもらたんだが?」

「ほだな余裕はないちゃ。
 試験の紙だず」

「テストの紙?」

「んだ、試験の紙のまわりさ白いところがあっべした。
 そこば切り集めて作ったんだ」
「テストの紙の白いところだけば切って作ったのが?!」

確かに良く見れば、所々にガリ版印刷の文字が見えています。
絵の迫力に圧倒されて全く気が付かなかったのです。
凄いな、太志(ふとし)くんは!

確かに良く見れば、紙のウラの所々にガリ版印刷の文字のようなものが見えています。
絵の迫力に圧倒されて全く気が付かなかったのです。
凄いな、太志(ふとし)くんは!

感心というよりそのアイデアにボクは驚いてしまいましたが、でもテスト用紙を切ってしまって良いのかと思って、また聞いてみました。

「んだげんと、テストばとっておがなぐても、いいんだがあ?
 とうちゃんに、ごしゃがんにぇの(お父さんに怒られないの)?」

「中身さえあればいいべえ?
 おらえのとうちゃんは、ほだな見だめ(見た目)など気にすね人だがら・・・。
 ほれに試験なて、ながみ(内容)さえわがてれば、いずまでも(いつまでも)取っておくもんでもないべす(ないだろうし)」

そう素っ気なく言います。
ボクだったら真っ先に点数のところを切り取ってしまうのにと、多少羨ましく思う僕に向かって、太志(ふとし)くんは次の固まりを渡してくれました。

「見でみろ」

いわれてパラパラめくってみると、

「アトムだ!」

なんとそこには、手塚治虫の「鉄腕アトム」が、所狭しと飛びまわっているのです。
しかも、それはテレビアニメ版のアトムだったのです。

昭和40年前後の中山町立長崎小学校校舎全景
手前はグランドで、隣接する長崎中学校と共有

(2008年7月16日記)



※この作品はほとんど創作ですから、年代などずいぶんあてになりません。
文中の登場人物も仮名ですが、実在される方の敬称は略させていただきました

ボクと漫画大将第4回  

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